畑の雑草対策で根から抜くのは逆効果|豊かな土壌を作る草刈りの方法

畑の雑草対策で根から抜くのは逆効果

「畑のお手入れを怠っていたら雑草だらけになってしまった!」
「抜いても抜いても雑草が生えてきて大変……」
とお困りではないですか?

面倒でつい放置したくもなりますが、畑を覆うほどの雑草は作物の生育に悪影響を与えてしまいます

当記事では、効率的で効果の高い除草方法はもちろん、豊かな土壌作りにもつながる雑草対策の方法をご紹介していきます。
大きな畑をお持ちの方も、ご自宅のお庭や貸し農園を利用して家庭菜園を楽しむ方も、ぜひ参考にしてください。

生い茂った畑の雑草を時間や手間をかけずに処理したいなら、プロへの依頼がおすすめです。
お庭110番では、畑の環境やお客様のご希望に合った雑草対策をご提案いたします。

この記事でわかること
  • 雑草が畑の作物に与える影響
  • 畑の雑草を根っこから抜いてはいけない理由
  • 雑草の再生を遅らせる刈り方
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    伸び放題の雑草は畑の作物に悪影響を与える

    雑草だらけの畑

    伸び放題の雑草を放置すると以下のような悪影響があり、農作物の成長を妨げてしまうおそれがあります。

    • 土壌の養分や水分を取ってしまう
    • 日光を遮ってしまう
    • 病原菌や害虫の温床になる

    畑の一面を雑草が埋め尽くしてしまう前に、きちんと対策をおこないましょう。

    ただし、少量の雑草は土壌の保湿微生物の活性化などのよい影響も与えてくれます。
    そのため、畑の雑草をひとつ残らず取り去る必要はありません。

    雑草が生えやすい環境とは?

    「対策をしているのに次から次へとがんこな雑草が生えてくる」
    「年々雑草の生える量が増えている気がする」
    という場合には、間違った対策方法で逆効果になってしまっているおそれがあります。

    まずは、雑草はどのような土壌を好むのか、雑草が生えやすい環境を知っておきましょう。

    雑草が生えやすい環境
    • 酸性の土壌
    • 微生物が少ない土壌
    • 水分が多く粘土質の土壌

    農作物の多くは弱酸性~中性の土壌が生育に適していますが、雑草は酸性の環境を好む種類も多いです。
    そのため、土壌が酸性に傾くと、肝心な作物よりも雑草が育ちやすくなってしまいます。

    微生物も土壌にとって大事な存在です。
    微生物が少ないと有機物の分解がおこなわれずに土地がやせてしまい、やはり作物よりも雑草が育ちやすくなっていきます。

    そして、水はけが悪く固い土には除去の難しいがんこな雑草が生えやすいです。

    しかも、これらの環境は密接に関係しています。
    酸性の土壌では微生物が減り、微生物が減れば通気性や排水性が下がって粘土質の土壌になる、という悪循環に陥ってしまいかねないのです。

    間違った方法で土壌の環境を悪化させないように、畑に適した雑草対策の方法を確認しておきましょう。
    なお、畝(うね)や畔(あぜ)と畑周辺の法面(のりめん)では対策方法が異なるため注意してください。

    畝(うね)や畔(あぜ)の雑草対策

    畝とは、作物を植えるために細長く直線状に土を盛って作った山のことです。
    畔とは、田畑の境界に土を盛り固めて作った通路です。

    農作物の生育を考えた畝や畔の雑草対策は、おもに以下の5つです。

    • 草刈りをする
    • 根切りをする
    • 黒マルチを敷く
    • 透明マルチで熱消毒をする
    • 農薬をまく

    それぞれの対策方法を詳しく解説していきます。

    草刈りをする

    伸びてしまった雑草は、鎌や草刈り機を使って刈り取ります。
    草刈りは土壌に負担をかけないため、畑の雑草対策に適した方法です。

    「根を残して刈るとすぐに雑草が伸びてしまうのでは?」
    と思う方も多いかもしれませんね。

    しかし、ポイントを押さえて草刈りをおこなえば、雑草の再生速度を落とすことが可能です。
    詳しい草刈りの方法や注意点は「畑の雑草は根を残して刈る」で解説していきます。

    労力をかけずに畑の草刈りをおこないたいなら、業者に任せるのがおすすめです。
    お庭110番でも草刈りのご依頼を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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    根切りをする

    根切りとは、地面を掘り返して根を切断する作業です。
    作物の植え付け前に、鍬(くわ)や耕運機を使って土を掘り返します。

    地上に生えてきた草だけを刈る方法とは違い、すぐに雑草が伸びてくることはありません。
    ただし、細かく耕しすぎると土が締まって固くなり、作物が根を伸ばしにくい土壌になってしまうので注意してください。

    黒マルチで光合成を阻害する

    黒マルチを敷いた畑

    黒マルチとは、農業用マルチシートの一種です。
    畝に被せることで保湿や保温、肥料の流出防止などさまざまな効果を得られます。

    黒マルチで覆われた土壌には光が届かないため、雑草は光合成ができずに枯れてしまいます。
    作物の植え付け用の穴を開けて使いましょう。

    透明マルチで太陽熱利用土壌消毒

    透明マルチも黒マルチと同様に保湿や肥料の流出防止の効果がありますが、太陽光を通すため雑草の光合成の阻害はできません。
    代わりに、吸収した太陽熱による地温の上昇効果がとても高いです。

    極端な高温の土壌では雑草は育たずに枯れてしまいます。
    また、ダンゴムシやナメクジなどの害虫も熱で駆除できます。

    作物の植え付け前の期間に透明マルチを張り、太陽熱を利用した土壌処理をおこないましょう。

    農薬をまく

    農薬を使った雑草対策も一般的におこなわれています。
    農薬は広範囲の除草を一気にできるため便利ですが、薬剤の選び方には注意が必要です。
    畝や畔の除草に適した農薬の条件は以下の3点です。

    • 農耕地用
    • 選択性
    • 茎葉処理剤

    農地での薬剤の使用は、健康の保護や環境の保全のために農薬取締法によって規制が定められています。
    違反すると3年以下の懲役もしくは百万円以下の罰金、またはその両方が課せられるため、必ず農耕地用として農薬登録された商品を選んでください。
    (参考:農林水産省「農薬取締法」

    また、農作物には影響せず雑草だけを枯らすことができる選択性というのも大事なポイントです。

    そして、雑草に直接かけて使う茎葉処理剤は、生えている雑草だけを素早く枯らすことができます。
    土壌に落ちると成分が不活性化するため、農作物が根から農薬を吸収して枯れてしまう心配もありません。

    法面(のりめん)の雑草対策

    法面の草刈り

    法面とは、土を盛って作った斜面のことです。
    法面に生えた雑草の根には土が崩れるのを防ぐ働きがあるため、引き抜かずに以下の3つの方法で対処します。

    • 草刈りをする
    • 除草剤をまく
    • グランドカバープランツを植える

    草刈りをする

    法面の雑草対策も、基本はやはり草刈りです。
    雑草の茎だけを刈り取るため、地中に張った根は斜面の土を支え続けてくれます。

    除草剤をまく

    法面は農耕地にはあたらないため、非農耕性の除草剤の使用も可能です。

    ただし、土壌にまくタイプは根から吸収されて根ごと雑草を枯らしてしまいます。
    また、葉からの吸収で根まで枯らしてしまうタイプの除草剤もあるため注意が必要です。

    茎葉にかけて茎葉だけを枯らす茎葉処理型の商品を選んでください。

    グランドカバープランツを植える

    法面には、あえて背丈の低い雑草を植えるグランドカバーも有効です。

    クローバーなどの横に広がる性質のある植物で地面を覆うことで、背丈の高い雑草の発芽を抑制します。
    しっかりと根が張れば斜面の土崩れも防止できますし、特に手入れがいらないのも魅力的ですね。

    ただし、繁殖力が強すぎる植物を植えると、法面だけに収まらずに畑の内部や敷地外に広がってしまって厄介です。
    グランドカバープランツを使った雑草対策は、植物の特性をよく理解しておこないましょう。

    畑の雑草は根を残して刈る

    草刈りをしてもすぐに伸びる雑草は、根元から引き抜いてしまいたいと思いますよね。
    実際に、生えるたびに草むしりをしている方も多いのではないでしょうか。

    しかし、農作物の生育に適した土壌を作るために、雑草の根は残したほうがよいです。
    雑草の根が土壌に与える影響と、根を残した効果的な草刈りの方法を解説します。

    雑草の根には土をやわらかくする働きがある

    雑草は土から養分や水分を吸収するために根を伸ばしますが、その際に掘り進められた土はやわらかくなります

    また、土の中で枯れた雑草の根は、土壌に生息する微生物によって分解されて畑の養分になります。
    しかも、根のあった場所は空洞として残るため、栄養と空気を含んだフカフカの土壌になるのです。

    フカフカの土壌では農作物の根の張りもよくなり、生えてくる雑草も背が低く刈り取りが簡単な種類になるという好循環が生まれます。

    しかし、雑草の根を引き抜いてしまうと、抜かれた部分の空洞はなくなり、土が締まって固くなってしまいます
    固くて根を伸ばしにくい土壌には根張りの強いがんこな雑草ばかりが育ち、それを抜くとさらに土が固くなる、という悪循環に陥ってしまうのです。

    「こまめに草むしりをしているのに作物がうまく育たない」
    という場合は、土壌が固くなっているかもしれません。
    雑草を根っこから引き抜くことはやめて、栄養豊富でやわらかい土を作りましょう。

    地際刈りで成長点の下を切る

    植物の茎には成長点と呼ばれる細胞分裂が活発な部分があります。
    成長点の位置は植物によって異なり、背の高いイネ科の雑草は根元の低い位置、背の低い広葉雑草は茎が枝分かれする少し高めの位置です。

    地面ギリギリを刈る地際刈りで成長点の下を刈り取れば、雑草の再生を遅らせることができます。

    ただし、イネ科の雑草の成長点は土と接しているため、少しでも茎を残して刈るとすぐ伸びてきてしまいます。
    鎌を使う場合は、雑草を引っ張りながら根元をかき取るようにして刈りましょう。
    草刈り機を使う場合は、刃を土に当てて地面を削るようにして刈らなければいけません。

    高刈りでイネ科の雑草を抑制する

    成長点の下を切る地際刈りとは逆に、広葉雑草の成長点を残す高刈りという方法も有効です。

    もしも地際刈りでイネ科の雑草の成長点を取り残せば、広葉雑草がなくなった場所に背丈の高い雑草が生い茂ることになり、余計に草刈りが大変になってしまいます。

    その点、高刈りは広葉雑草を残すことでイネ科の雑草の生育を抑制し、雑草の背丈を低く抑えられます。

    刈り取り方法も地面ギリギリを刈るより楽で、成長が遅いぶん年間の刈り取り回数も減らせるため、近年注目されている除草方法です。
    地面から10センチメートルほどの高さで雑草を刈り取りましょう。
    (参考:新潟県「イネ科雑草の発生を抑える畦畔の草刈り方法」

    地下茎で増える雑草は根から引き抜く

    畑の雑草は基本的には根を残して刈り取ったほうがよいですが、地下茎で増える雑草は例外です

    ヨモギやスギナ、ススキなどが代表的な地下茎雑草で、地中に張り巡らせた茎から根や芽を伸ばして繁殖します。

    地上に出ている部分を刈っただけでは枯れることなく、土の中で発芽を繰り返して再生するため、根から引き抜く必要があるのです。

    お庭110番では、手作業での草むしりにも対応しています。
    なかなか抜けない地下茎雑草にお困りの方も、ぜひご相談ください。

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    草刈り後の雑草の活用方法

    畑の広さや放置していた期間によっては、刈り取り後の雑草が山のようになってしまうこともあるかもしれません。
    そのまま捨てればただのゴミですが、畑の資材や肥料として活用もできます。

    草マルチで土壌の保温や保湿ができる

    ビニール製やプラスチック製の農業用マルチシートの代わりに、刈り取った雑草を作物の周りに敷けば天然の草マルチになります。

    草マルチにも土壌の保温や保湿の効果があり、ビニール製のもののようにピン止めする手間もないため扱いやすいです。
    また草マルチは雨の日の泥はねも防いでくれるため、作物の葉に土が付くことが原因で起きる病気の予防にもなります。

    草マルチには刈り取ったばかりの青々とした雑草ではなく、しばらく置いて茶色く枯れた雑草が適しています。
    (参考:NHKテキストビュー「草マルチで野菜を元気に」

    発酵させて堆肥にする

    刈り取った雑草を発酵させると堆肥になります。
    雑草だけでも腐葉土が作れますが、米ぬかや家畜のフンを混ぜ込むとさらに栄養分の多い堆肥ができます。

    ときどきかき混ぜて空気を入れ込み、半年ほどして発酵が進んだら畑の土に混ぜて使用しましょう。

    わざわざ堆肥を作るのが面倒だという方は、すき込みをおこなうのもひとつです。
    すき込みとは、土に堆肥や肥料を加えながら耕すことです。
    雑草が短いうちに畑を浅く耕せば、土壌の表層で雑草が分解され、発酵して堆肥の代わりになります。

    ただし、長く伸びた雑草をそのまますき込んでもきちんと混ざらないため、雑草が伸びてしまったときは細かく刻んでからすき込んでください。

    お庭110番では、土壌改良すき込みにも対応しています。
    雑草対策と一緒に土壌改良もおこないたい方はプロにお任せください。

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    休耕地でも雑草対策は必要

    休耕地とは、現在作物を育てていない田畑のことで、一般的には数年以内に耕作をおこなう意思のある土地を指します。
    1年以内に耕作をおこなっておらず、今後もする予定のない土地は耕作放棄地と呼ばれます。

    たとえすぐに植え付けをおこなう予定がなくても、雑草対策はおこなってください。
    休耕地や農耕放棄地の雑草を放置すると、以下のようなリスクがあるからです。

    • 伸び放題の雑草で景観が悪くなる
    • 畑の敷地から雑草がはみ出して周囲の土地を侵食する
    • 大量の害虫やヘビなどの害獣が発生する
    • 細菌やウイルスの温床になる
    • 枯れた雑草に引火して火災が発生する

    ご近所からの苦情がきて人間関係のトラブルに発展することもあるため、使っていない畑でも雑草対策はきちんとしておきましょう。

    休耕地も農耕地にあたるため、基本的には「畝(うね)や畔(あぜ)の雑草対策」と同じ対策方法です。

    しばらく植え付けの予定がなく、こまめな管理も難しい場合には、防草シートで覆ってしまう方法もおすすめです。

    防草シートも黒マルチと同じく光合成を阻害するもので、お庭などの雑草対策に使用されています。
    人が踏んで歩くことが前提とされているため、農業用のマルチシートに比べて丈夫で耐久性の高いものが多いです。

    雑草だらけの畑になる前に対策をしよう

    畑の雑草対策は、伸び放題になる前におこなうことが大切です。
    以下の記事でご紹介しているとおり、雑草は種類ごとに生育時期が決まっています。

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    雑草がぐんぐん伸びる生育時期には特に注意をして、こまめな雑草対策をおこないましょう。

    畑の雑草対策も業者に依頼すれば手間いらず

    こまめな除草は難しいと感じる方や、雑草だらけの畑にお困り方は、業者に任せてしまいましょう。
    手間も時間もかけずにきれいな土壌を作ってもらえるため、これから農作業を始める方にもおすすめです。

    お庭110番では、草刈り機を使ったスピーディーな除草はもちろん、手作業での草むしりも承っております。
    畑の状態や雑草の種類に合わせた対策が可能ですので、ぜひご相談ください。

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