生け垣としてよく使われる植物であるカナメモチ。カナメモチ属の植物なかでも、赤い芽を出し独特の美しさをはなつレッドロビンはとくに人気の品種です。
その理由は育てやすさにありますが、育てやすい分、放置しておくと枝が一気に伸びて大変なことになってしまいます。レッドロビンにとって、剪定は欠かせない作業なのです。
ここではカナメモチ、とくにレッドロビンの特徴や剪定時期・方法などについてご紹介していきます。レッドロビンを美しく健康に育てるため、適切な頻度で正しく剪定をおこないましょう。
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カナメモチの種類と剪定頻度
同じバラ科カナメモチ属の植物でも、育てやすさや適切な剪定頻度は異なります。まずはカナメモチの品種ごとの剪定頻度をご紹介します。
カナメモチ(アカメモチ)
カナメモチは、暑さに強く、成長が早い常緑樹です。とくに、上方向へ伸びていく傾向があります。そのため、剪定をしないと上にばかり葉が茂って、下のほうがスカスカになってしまうことも……。生育状況にあわせて、年に2回~3回剪定してあげるとよいでしょう。
ベニカナメモチ
カナメモチのなかでとくに新芽の赤色があざやかなものをベニカナメモチと呼ぶことがあります。カナメモチよりも葉が小型で、赤色が強いといわれていますが、素人が見分けるのは難しいでしょう。
レッドロビンに比べると、病害虫に弱く成長が遅い傾向があります。剪定は年に1回~2回程度が目安です。
レッドロビン(セイヨウカナメ)
カナメモチのなかでもっとも一般的な品種はレッドロビンでしょう。レッドロビンはカナメモチとオオカナメモチ(日本では見かけることはまれで、中国などに分布する)との交配種です。
カナメモチよりも葉が大きく、あざやかな赤色をしていることが特徴です。また、成長が早く、カナメモチよりも病害虫に強いといわれています。見た目の美しさに加え、このような育てやすさも人気の秘密でしょう。
しかし、成長が早い分こまめな剪定が必要です。生育状況によっては年に3回~4回以上剪定する必要があるかもしれません。
赤い葉を楽しむために!レッドロビンの剪定方法
ここからは、カナメモチのなかでもっともよく出回っているとされる、レッドロビンの剪定時期・方法について詳しく解説していきます。カナメモチやベニカナメモチも、基本的な剪定の方法は同じなので、下記を参考にしてみてください。
レッドロビンの剪定時期
レッドロビンの剪定は、生育状況にもよりますが、初夏・秋・春の年3回おこなうとよいでしょう。マメに剪定をおこなったほうが見た目をきれいに保つことができますし、枝が枯れてしまうことも防げます。
初夏
夏に入る前の6月ごろに、伸びた枝を中心おこないます。春に伸びた枝を切っていきましょう。このとき枝の付け根から切るようにしてください。切ったところから赤い芽が出て、夏には赤いきれいな生け垣となるでしょう。
※7月~8月の剪定は控えてください。夏の暑さと剪定のダメージが重なると、病害虫が発生しやすくなるからです。
秋
夏が終わった9月は形を整えるくらいの軽めの剪定でよいでしょう。伸び過ぎた枝や枯れた枝を切る程度にしておいてください。
春
冬が終わった3月ごろに、剪定をおこない形を整えていきます。春は成長が早いので比較的大胆に刈り込んでしまってよいでしょう。
レッドロビンの剪定方法
レッドロビンは生け垣として育てている方が多いので、レッドロビンの生け垣を軽く刈り込んで整える方法や、強めに剪定して生け垣を低くする方法を中心にご紹介します。
生け垣を整える
必要な道具
- 剪定バサミや刈り込みバサミ
- 広範囲の剪定をする際は剪定バリカン(ヘッジトリマー)があると便利
※ケガ防止のために手袋をはめて作業をおこないましょう。
剪定の手順
(1)側面
まずはレッドロビンの側面を整えていきます。太い枝を切る場合は剪定バサミ、ザクザクと広い範囲を刈り込んでいく場合は刈り込みバサミを使いましょう。このとき下から上に向かって刈り込むようにしていくと、必要以上に刈りすぎず、きれいに仕上げることができます。
(2)上部
次に、レッドロビンの上部を刈り、高さを揃えていきます。剪定の範囲が広い場合は、ヒモを水平に張って高さの目安にすると、上部をまっすぐ揃えやすくなりますよ。
※詳しい道具の使い方や、刈り込みのコツについては「生垣の剪定」の記事もお役立てください。
生け垣として植えられているレッドロビンは、楕円形や直方体などの形に切り揃えていくと、見栄えがよくなります。剪定をする際は、ときどき遠くから全体のバランスを見ながらおこなうようにしてください。ずっと近くで見ながら作業をおこなうと、見栄えを損なってしまいがちです。
生け垣の高さを低くする
レッドロビンは成長が早いため、少し剪定をしないうちに大きく育ちすぎてしまうこともありますよね。レッドロビンを低くしたいときは、切り落とす枝葉の量が増えますし、太く育った枝を切り落とす必要もあるでしょう。
そのため、剪定の大変さや難易度も上がりますので、必要に応じてプロへの依頼も検討してください。レッドロビンの生け垣を低くしたい場合の剪定のポイントは以下のとおりです。
- 理想の高さの部分に葉がない場合、もっと低い位置で切って芽を吹かせる
- 切った枝がどう成長するか考え、スペースをあけておく
- 近くに成長しそうな小枝がないときは、不要枝を残すこともある
- 太い枝をノコギリで切るときは両側から刃を入れて、枝の皮がむけないようにする
(枝が成長したら切り戻すこともお忘れなく)
生け垣以外
垣根や目隠しとしてでなく、お庭を彩る樹木として数本だけレッドロビンを育てている方もいらっしゃるかもしれません。生け垣以外のレッドロビンの剪定方法は、「透かし剪定」や「切り戻し剪定」の記事を参考にしてみてください。
見栄えよく剪定したいときはプロに相談!
レッドロビンを美しく剪定するのは、慣れていないと少し難しいかもしれません。レッドロビンの剪定の難易度は、生育状況や植えている本数、理想の仕上がりによって変動します。
たとえば、生け垣を低く作り変えたいときや、下がスカスカになってしまったレッドロビンを見栄えよく剪定するのは、難易度が高い作業です。一度に枝を切りすぎると枯れてしまうことも……。
せっかくここまで育ててきたレッドロビンを枯らしてしまわないためにも、難易度の高い作業はプロに依頼することをおすすめします。最近では、相談や見積りが無料の剪定業者も多いので、自分で剪定するかプロに任せるべきかお悩みの際は、無料の機会を存分に活用して、後悔ない選択ができるとよいですね。
もちろん、弊社でも無料相談・お見積りを受け付けております。レッドロビンやカナメモチの剪定でお悩みでしたら、いつでもお問い合わせください。
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レッドロビンをきれいに育てるコツ
レッドロビンは比較的育てやすいとはいっても、育て方を誤ると葉の色が悪くなったり、しまいには枯れてしまったりします。正しい知識と共に、レッドロビンを健康な状態に保ってあげましょう。
レッドロビンが育ちやすい環境とは?
レッドロビンは日当たりのよい場所を好みます。反対に寒さには弱く、寒冷地などでは育ちが悪くなってしまうでしょう。また、日当たりの悪いところで育てていると、葉色が悪くなったり、枝が細くなったりしてしまうことがあります。
レッドロビンの基本の育て方
レッドロビンは育てるのが簡単です。水やりや肥料についてのポイントさえおさえておけば、ほとんど手間をかけずに健康な状態で育てることができます。
水やり
水やりに関しては、植え付け後1週間はしっかりとおこなう必要がありますが、その後は雨水だけで十分です。真夏の太陽が強い時期や、ひどく乾燥するときに限って、水をあげるようにしてください。
肥料
レッドロビンを植える土には、腐葉土を2割ほど混ぜてあげましょう。水はけがよくなり、通気性を高めてくれます。また、レッドロビンに肥料を与えるときは、ゆっくりと効果が出てくる緩効性の化成肥料を選びましょう。肥料が切れてしまうと、葉の色が悪くなってしまいます。期間としては、2ヵ月に一度が目安です。
病害虫に強い!けど病気になることも……
レッドロビンは病害虫に強いといわれていますが、ゴマ斑点病や褐斑病(かっぱんびょう)といった病気になってしまうことがあります。これらの病気の原因になるのはどんなことなのでしょうか?
病気
ゴマ斑点病は葉や新芽に斑点ができてしまう病気です。似たような病気に褐斑病というものもあります。いずれも感染すると落葉し、新芽が出なくなったり、ほかの株にもうつったりしてしまいます。放置しておくとどんどん伝染し、しまいには枯れてしまいます。
これらの病気はカビの繁殖が原因となっています。気づいたら感染源を徹底的に取り除く必要があります。とくに梅雨の時期に被害が拡大しやすいので、株本の掃除や剪定で原因となっているところを取り除いてください。
害虫
レッドロビンを食いちらかす害虫にも気をつけましょう。ルリカミキリはレッドロビンの株に幼虫を産みつけます。根元に木くずが落ちているようでしたら、ルリカミキリがすみついてレッドロビンを食っている可能性が高いです。
害虫や菌は殺虫剤・殺菌剤をまいて退治をするのですが、いつでもよいというわけではありません。梅雨の時期や秋の雨が続く時期を狙って、1週間に1回ほどの散布を3回~4回繰り返しましょう。
風通しが悪かったり、日当たりが悪かったりすると、カビか繁殖しやすくなります。肥料などで水はけをよくしたり、日光によくあてたりして病気のもととなるカビを防ぎましょう。
お手入れが大変だと感じたら?
レッドロビンの日々のお世話はあまり手間がかかりません。しかし病気になってしまったときは剪定によって悪い箇所を取り除く必要がありますし、伸ばしっぱなしにしておくと葉や枝が枯れてしまいます。つまり、レッドロビンの健康を保つ鍵は剪定だといえるのです。
成長が早いレッドロビンの剪定は少し面倒です。年に数回の剪定だけでも業者に依頼してしまうと、随分と楽かもしれません。
剪定を依頼!かかる費用と注意点
プロの剪定に興味があっても、「費用はとのくらいかかるの?」「どんな業者を選べばいいの?」といった疑問があって、なかなか依頼に踏み切れない方も多いでしょう。失敗しない業者選びをするためにも、正しい知識をおさえておきましょう。
剪定にかかる費用相場
生け垣の剪定は、高さによって料金が変わる設定になっていることが多いです。金額表に記載されていない場合は、高さによって追加の料金が加算されてしまう可能性もあります。
生け垣
生け垣として育てているレッドロビンの剪定を依頼した場合、その高さと幅によって金額が変わってきます。
・高さが1mのとき
幅1mあたりの費用は800円~1,000円前後
・高さが1.5mのとき
幅1mあたりの費用は1,300円~1,500円前後
庭木
庭木として育てている場合、高さ3m未満であれば3,000円~5,000円前後が相場です。また、日当や時給で換算するところもあります。日当であれば1人あたり一日15,000円~30,000円、時給に換算すると1時間2,000円~3,000円が相場といえるでしょう。
追加料金について
そのほか、出張費や駐車場代などが加算されることがあります。業者に剪定を依頼する前には必ず事前見積りを相談し、かかる費用を明確にしてから依頼をするようにしてください。
どんな業者に依頼するとよい?
せっかく剪定を依頼するのであれば、信頼できるよい業者に依頼したいところですよね。依頼する業者を選ぶときは、
- 実績や無料相談窓口の有無
- 事前の調査や見積りが無料
などを判断基準にするのがよいでしょう。依頼前には不安な点やわからない点も多いでしょう。そんなときも調査が無料であれば、気軽に相談することができますよね。見積りを無料で出してもらえれば、ほかの業者との比較も簡単にすることができます。
業者に依頼する際の注意点
業者にレッドロビンの剪定を依頼する際は、追加料金の発生に気をつけましょう。料金表には、枝の処理などの費用が含まれていない場合もあります。見積りの際に明瞭に示してもらえたら安心ですが、業者によっては作業を追加したのち料金が変わっているなんてこともあるのです。
そういった点でも、見積りと請求額が変わらないかどうかを、依頼する際に確認しておくと安心でしょう。
また、剪定の時期を決めるのは自分自身です。この記事の前半でもお伝えした剪定をするべき時期に依頼をしましょう。そういったことも電話などで事前に相談できる業者ですとより安心できますね。
プロに任せるメリット
剪定を業者に依頼するメリットはさまざまあります。剪定は慣れていない人がおこなうのと、その道のプロがおこなうのでは仕上がりに雲泥の差があります。仕上がりももちろんですが、正しく剪定をすると、その後もよい状態を保つことができます。
なんといっても慣れない作業は面倒なものです。道具を揃えて、不安な気持ちで脚立を使い、最後は不要な葉や枝を処理しなければなりません。そういった作業を一手に引き受けてもらえると思うと、すごく楽ですよね。
危険な作業にともなう不安や、うまく仕上がるのかわからない不安が解消されて、なにより安心感を買うことができます。業者はプロですので仕上がりを保証してくれます。年に数回の剪定はプロに依頼してしまうとよいでしょう。
弊社はお電話でのご相談を24時間365日受け付けております。また、無料での現地調査や見積りもおこなっています。まだ依頼するかわからないときや、費用の確認だけでも大丈夫。レッドロビンの剪定でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。