シモツケは開花時期にこまかく剪定をおこなうことで、長く花を楽しむことができます。花がらを剪定すると、またそこから花芽が伸び、花を咲かせることができるからです。
この記事では花がらの剪定のほかにも、必要なお手入れの剪定などを紹介していきます。また、おすすめの品種や育て方についても解説します。上手くシモツケを剪定して、シモツケの花を楽しみましょう。
目次
シモツケの剪定について
シモツケの剪定はおもに2種類あります。花を何度も咲かせるための剪定と、病害虫予防や樹形を整えるためのお手入れとしての剪定です。順番にご紹介していきましょう。
花がら切り
シモツケは枝を伸ばしながら枝先に花をつける植物です。開花時期は5月~8月ごろですが、この間に新しく伸びた枝にはその都度花芽をつけ、花を咲かせることができます。花がら(咲き終わって枝についたままの花)を切るとそこから脇芽が伸びるため、また花をつけることができるのです。
この性質を利用して花が終わったらすぐに切ることで、開花時期のあいだ何度も花を咲かせることができます。剪定するときは花だけでなく、花が咲いてる枝ごと剪定してください。こまめにおこない、長く花を楽しみましょう。
お手入れの剪定
花を何度も咲かせるためではなく、シモツケ全体のお手入れとしての剪定は、開花時期が終わってから3月ごろまでのあいだにおこないましょう。枝は古くなるとだんだん花つきが悪くなってきます。そのため、古い枝は根元から切り落とし、新しい枝を残すようにしていきましょう。
しかし、新しい枝でも切ったほうがよいものもあります。混みあって風通しが悪くなっている枝は剪定しましょう。また徒長枝といって、上に勢いよく伸びている枝は、栄養の消費が大きいので剪定してください。樹形を整える場合は、半円形になるように剪定するのがおすすめです。
挿し木
剪定をしたついでに、切り落とした枝を使って挿し木に挑戦することもできます。挿し木に適した時期は2月~7月ごろなので、剪定した枝を使うなら2月~3月ごろがよいでしょう。もちろん、4月~7月のあいだに、挿し木するために数本程度なら枝を切っても問題ありません。
挿し木に使う枝は10cmほどの長さに切ります。それを用意しておいた赤玉土の入った鉢に挿しましょう。発根するまでは日陰で管理し、水切れをおこさないように注意してください。発根したら少しずつ日光に慣らしてあげましょう。
花がらの剪定は難しい作業ではありません。しかしお手入れの剪定はどの枝を切ればよいのか迷ってしまったり、樹形が思ったように整わなかったりということも多いでしょう。そういった方は業者に任せてみてはいかがでしょうか。弊社では業者のご紹介をさせていただくことができますので、ぜひ一度ご連絡ください。
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おすすめの品種5選
シモツケはもともと栃木県の「下野」にたくさん咲いていたことから、シモツケという名前がついたといわれています。このシモツケにはたくさんの品種があります。品種によって花や色や形状、葉の色が異なり、さまざまな表情があるのです。ぜひ好みの品種を見つけてみてください。そしてシモツケを剪定して、長く花を楽しみましょう。
ゴールドフレーム
濃いピンク色の花を咲かせます。ではなぜゴールドとつくのかというと、葉の芽がでたばかりのころ、赤みをおびた黄金色をしているからです。しだいに緑色になりますが、秋には紅葉も楽しめます。シモツケの種類のなかでは小さめな樹形となる品種です。
ホザキシモツケ
耐寒性が強く、山でもなどでも自生しています。花は濃いピンク色で、小さな花が10cm前後の細長い形状に密集して咲くのが特徴です。
ライムマウンド
ライムイエローの葉が鮮やかな品種です。夏にかけてだんだんと濃い緑色になり、秋には紅葉するので、葉の色も楽しめます。花は濃いピンク色です。
シロバナシモツケ
名前にシロバナとあるとおり、花が白色の品種です。小さく育てて楽しむことができ、よく盆栽でも育てられています。
源平
若いうちは白色の花ですが、成長するにつれて白色とピンク色の2色の花を咲かせることができます。この2色が源氏と平氏の旗のようであることから、この名前がつきました。2色の割合は株や生育環境によっても異なります。
シモツケの栽培方法
シモツケは暑さにも寒さにも強いため育てやすい植物です。そのため、ガーデニング初心者の方にもおすすめです。ここでは基本的な育て方についてご紹介していきます。
水やり
庭植えのシモツケは水やりは不要です。真夏によほど雨が降らない日が続くようなことがあれば与えてください。鉢植えのシモツケは土が乾いたらたっぷりと与えましょう。
用土
水はけと水持ちのバランスがよい、腐植質の高い土を好みます。自分で土づくりをする場合は、次のような配合をするとよいでしょう。
・土の配合例
赤玉土小粒4:赤玉土中粒3:腐葉土3
赤玉土7:腐葉土3
肥料
庭植えの場合は肥料はいりません。ただし、成長がかんばしくない場合は1月~2月のあいだに緩効性肥料を寒肥として与えましょう。鉢植えのシモツケは、4月の新芽がつくころに緩効性肥料を与えます。
日当たり
シモツケは日当たりのよい場所を好みます。日陰でも育つことはできますが、花つきがあまりよくありません。短くても半日は日に当たる場所を選んであげてください。
病害虫
シモツケで気をつけたい病害虫は3つです。
・アブラムシ
新しく伸びた芽を狙ってやってくるのがアブラムシです。そのため春~秋にかけてと、発生時期も長いです。アブラムシに寄生されると、汁を吸われて弱ってしまいます。見つけたら早めに薬剤などを使って駆除しましょう。
・カイガラムシ
シモツケの風通しが悪く、湿気がたまってしまうと、被害にあいやすいのがカイガラムシです。幼虫なら殺虫剤を使って駆除できますが、成虫は殻でおおわれてあまり効き目がありません。成虫はシモツケを傷めないように注意しながら、歯ブラシなどでこすって取り除きましょう。
・すす病
アブラムシやカイガラムシの排泄物が原因でおこる病気がすす病です。排泄物からカビが繁殖し、葉に黒いすすがついたような症状が広がっていきます。こうなると光合成もおこなえないので、ひどくなると枯れてしまうこともあります。すす病を予防するには、まずアブラムシやカイガラムシの予防と駆除が大切になってくるのです。
カイガラムシの発生を予防するためにもシモツケを剪定して、風通しをよくしておくことが大切です。剪定はもちろん、病害虫におこまりの方も弊社までご相談ください。お客様のお悩みに対応できる業者をご紹介させていただきます。
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