イトヒバの剪定は単に枝を切るだけではなく、時期や道具の使い方、枝の切り方などの正しい知識が必要です。正しい方法でおこなわなければ気が弱ってしまったり、美しい樹形にならなかったりなど失敗してしまうおそれがあるからです。
本コラムでは、イトヒバを自分で剪定する方法をご紹介しておりますのでご参照ください。また、育ちすぎてしまったときにご自身での剪定はむずかしいと思ったときは、業者に依頼するのもひとつの方法です。業者に頼んだ場合の費用相場もご紹介していますので、あわせてお役立てください。
目次
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イトヒバの剪定方法や適した時期をご紹介
イトヒバの剪定をおこなうときは、表面だけではなく、内側の不要な枝葉を取り除く「すかし剪定」をおこないます。たくさんの枝や葉が重なり合うと、湿気がたまって害虫や病気が発生しやすくなり、枯れてしまうこともあります。
すかし剪定をおこなって日当たりと風通しをよくすることで、害虫や病気の発生を予防できるのです。また、糸状に細長い枝をたらす、イトヒバらしい美しい樹形を保てます。
ここでは、イトヒバの剪定に適した時期や必要な道具、剪定方法をくわしく解説します。こちらを参照して剪定にチャレンジしてみてください。
適した剪定時期は7月から9月
剪定は、イトヒバの新芽が伸びきって枝や葉が密生しやすい7月から9月にかけておこないましょう。イトヒバは寒さに弱いため、冬に剪定すると負担がかかり、枯れる原因になってしまいます。
イトヒバの剪定で準備するもの
次にイトヒバの剪定をするときに準備するものをご紹介します。これらはすべて、ホームセンターやインターネット通販で購入が可能です。
・剪定ばさみ
イトヒバの葉すかしや枝切りに使います。直径約2センチメートルまでの枝を切ることができます。葉が大きいときは長めのはさみを使ったほうが便利です。
・太枝切りばさみ
柄が長く両手であつかえるため、太い枝でも力まずに楽に切れます。直径約4センチメートルまでの枝なら切ることが可能です。
・のこぎり
太枝切りばさみでも切りにくい太い枝を切るときには、のこぎりを使います。ほかの枝を傷つけてしまうことがないよう、片刃のものが使いやすいでしょう。
・脚立
木の周辺の地面は平たんでないことが多いので、一般的な4脚のものよりも剪定用の3脚の脚立がバランスを崩しにくく、安全です。
・癒合剤
枝の切り口に塗るもので、癒合(傷をふさごうをする働き)を促します。
イトヒバの剪定方法
イトヒバの剪定方法は次の通りです。
- まずは木の下から内側をのぞき込んで不要な枝を探し、のこぎりや枝切りばさみで切り落とします。不要かどうかの判断は、混み合っているか、極端に太い枝かどうかで決めていきます。
- 残した枝についても、1本の枝から細かい枝が3本以上に分かれているときは、真ん中の枝を切り落としてY字状にしてください。できるだけ直線の枝をなくすと、枝が混み入った印象がなくなります。
- 雑菌が入らないように、切断面に癒合剤を塗って切り口を塞いでください。
- 大きすぎる葉をすきます。垂れるほど長くなってしまった葉を、少し後ろが透けて見える程度にすいてください。
もし、イトヒバの葉がそれほど込み入っていないときは、すべてをおこなう必要はありません。剪定方法3の葉すかしだけをおこなってください。
こんなときはどうする?イトヒバのお手入れ方法
美しい樹形を保つためには、剪定だけをおこなえばよいのではありません。虫がついたときには殺虫剤が必要になりますし、元気に成長していないときは肥料をあげることもあります。
ここでは、イトヒバの状態別のお手入れ方法をご紹介します。困ったときのためにぜひ一読ください。
枯れてしまった葉はすぐに剪定を
枝葉が重なりすぎると、イトヒバの枝葉が枯れる原因になります。これは風通しが悪くなるため、蒸れてしまうからです。剪定に適した時期は7月から9月の間ですが、枯れた葉を見つけたときや枝葉が多いと思ったら、時期にかかわらず剪定をして葉の量を減らしましょう。
幹や枝が変色するのは病気?
イトヒバの幹や枝に白い綿のようなものが付いているときや、黒く変色をしているときは、病害虫が原因かもしれません。カミキリムシ類やキクイムシ類が養分や水分を抜いてしまい、イトヒバ全体に行きわたらなくなってしまうのです。
変色した部分や木くずのようなものが出ている部分に、病害虫がいるおそれがあります。もし見つけたときは、液剤、スプレーなどの殺虫剤を注入してください。ホームセンターなどで販売されている殺虫剤のラベルに虫の写真がありますので、該当するものを購入してください。
高すぎず低すぎず、適度な高さに保ちたい
イトヒバは十数メートルもの高さまで成長することがあります。しかし、お庭の景観やお手入れの都合で、あまり樹高を高くしたくない方もいらっしゃるでしょう。
このときは、幹のもっとも高い部分を切り落とす「芯止め」をするとよいでしょう。芯止めとは、養分がいきやすい木の中心を切り落として上に伸びる成長を止める方法です。
一方で、イトヒバの木が成長せずいつまでも樹高が低いというときは、肥料不足が原因かもしれません。この場合は年に1~2回、緩効性化成肥料をあげてください。1回目は新芽の成長を促すために3月ごろに、もし成長期の9月になっても葉が元気に成長していないときにはもう一度与えてください。
業者によるイトヒバの剪定費用相場は?
最後に、イトヒバの剪定を業者に依頼をしたときの費用相場をご紹介します。あわせて業者に依頼するときのメリットもご紹介しますので、イトヒバの見た目を美しくしたいとお考えの方は、ぜひ最後までご一読ください。
【1本あたり】
- 低木(3m未満) 3,000円前後
- 中木(5m未満) 7,000円前後
- 高木(7m未満) 1万6千円前後
剪定料のほかにも、切った枝や葉などのゴミを処分してほしいときは、ゴミ処分費が必要です。軽トラック1台分で5,000円前後が費用相場です。
業者に依頼するメリット
イトヒバの剪定を業者に依頼をすると、メリットがたくさんあります。それほど、個人での剪定作業はむずかしいものなのです。
樹高が高い場合は、プロにまかせたほうが安全です。高所での作業に慣れていない人にとっては転落の危険があります。太い枝を切ろうとすると、バランスを崩してしまうからです。とくに適度な高さにしたいときにおこなう芯止めは、太く固い幹を切ることもありますので初心者にはむずかしいものです。
安全面だけではなく、きれいな樹形にしたいときも業者なら的確なアドバイスがもらえます。イトヒバは円錐状の樹形が理想ですが、切る枝を間違えると全体のバランスが崩れてしまいます。
また、イトヒバが育ちすぎた場合、きれいな樹形にするには相当な技術が必要です。一般の方には、自分が今剪定している枝がどのような形につながるかはイメージしづらいでしょう。しかし剪定のプロであれば、提案したデザインをもとにスムーズに作業をしてくれます。
「イトヒバが大きくなりすぎて自分での剪定がむずかしい」
「プロの手を借りて、すてきなイトヒバに育てたい」
と思ったら、ぜひ弊社の加盟店に剪定をおまかせください。加盟店は、お客様のご要望を丁寧におうかがいして丁寧に作業をするスタッフばかりです。また、確かな技術や知識をもっていますので、きっと「依頼してよかった」と思っていただけるはずです。
まずはお電話にてご相談ください。コールセンタースタッフがきめ細やかに対応させていただきます。お見積り後にお断りいただくことも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。